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2022.12.15
想い出をデータに保存したい。
SNSで知ったのですが、この5~6年、「写ルンです」や「チェキ」をはじめ、若い方の間でフィルムカメラが静かなブームとなっているようですね。スマートフォンやデジタルカメラを使えば、誰もが簡単に精度の高い画像を撮影できることが当たり前になっている時代。逆に、フィルムならではのどこか曖昧な仕上がりが味わい深く、現像するまでどんな写真になっているかわからないことも新鮮に感じるのが理由とか。
その話を聞いて、昭和に子供時代を過ごした自分にとって、カメラと言えばフィルムでしたのでとても懐かしく感じました。当時はフィルムも現像もお金がかかるので、カメラを扱う人はみんな1枚、1枚大切に撮影していた気がします。
小学生の頃、遠足や運動会の行事で先生が代表でたくさん写真を撮ってくださって、あとで希望者の数だけプリントを配っていただいたことを思い出されます。
今では、そんな過去の大切な想い出の写真をデータにして、ハードディスクに保存したい(している)という方は少なくないのではないでしょうか。個人の方であれば、フラットベッドスキャナーなど自分で道具を揃えて、根気よく作業するのも一つの方法ですが、会社や学校など、歴史が長く保管している量も膨大な場合、どこか外部の会社に任せることも選択肢の一つです。
もし外部に委託するときには、画像データを作業しやすいようにカテゴリーでフォルダ分けをしたり、保存名も日付やグループごとに変えるなど、あらかじめ検索ワードを見据えた計画性が大切です。業者を見つけたら、まず発注する前に写真の枚数、カテゴリーの種類、保存名のルールなど作業内容がわかるものを元に見積を依頼して、概算を出してもらいます。
作業内容や進行方法を事前に共有して疑問点などを洗い出すことで、納品までのスムーズな流れが実現できます。依頼するときは、例えばジップロックのような透明なビニール袋などでカテゴリー別に小分けをしたり、別紙に写真の枚数や保存名のルールを明記しておくと、受け取って作業する人も効率的に進めることができるので間違いも少なくなります。返却された際にも預けた写真とデータの整合性が取れているか確認もしやすいですし、作業内容を誰もがわかりやすくしておくことのメリットは大きいです。
データ化された画像は、周年事業の冊子にまとめて活用したり、外部にオープンにできるものであればホームページに掲載したり、過去と未来をつなげる橋渡しとして、多くの方の目に触れることで画像という財産の価値が高まることでしょう。
似たような話として、広報誌や帳簿など紙媒体を保管している場所を有効活用したい場合も、同じようにデータ化することで解決できます。データに残すことによって新たな活用法を見出したり、紙媒体を処分することでスペースが生まれたり、処分しないまでも災害など万が一の事態に備えることができます。
もしかすると眠っている財産は、案外身近にあるかもしれません。
この記事を書いたヒト
さき山
さき山
1968年生まれ。北海道出身。
2000年中途入社。組版作業の正確さの追求という強みを活かしながら、提供できるサービスの幅をより広く。営業として常に他者から学び、思考を巡らせ、ベストセラーよりロングセラーを目指したい。